【ホームスクールとは】マレーシアで次女が通ったホームスクールメリット・デメリットは?

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マレーシア ホームスクール

ホームスクーリング(マレーシアではホームスクールと呼ぶ)って聞いたことありますか?
日本ではまだ認知度は低いようですが、マレーシアは学校の選択肢のひとつに入っています。

ホームスクールは家で勉強するイメージですが、マレーシアのホームスクールは学校形式で先生と生徒で授業があります。

にいな
にいな

うちはホームスクールに次女が通いました。

マレーシアの公用語は英語です。そのためホームスクールも英語で教えているところがほとんどです。このホームスクールで英語を学んで、オーストラリアへ留学するという選択肢もでてきます。

ただホームスクールでは、教えるプログラムがイギリス式のIGCSEやアメリカ式のSATなどあるため、どの国へ留学したいかを決めてからはじめないと後々困ることもあります。

そんな次女の体験からホームスクールとは、ホームスクールのメリットやデメリット、ホームスクールを選ぶとき気をつけたいことを紹介します。

ホームスクール(ホームスクーリング)とは

マレーシア ホームスクール
ホームスクールはもともと家で学習することです。
学校に通わず、家で親や家庭教師がその子のペースに合わせて勉強を進めます。

日本では不登校の子や集団に馴染めない子のためのプログラムというイメージです。
しかし本場アメリカではよりハイレベルな勉強をさせたい、個性を伸ばす勉強をさせたいと願う親子がホームスクールを選択するパターンが多いようです。

ホームスクールで教育を受けた有名人:

レオナルド・ダ・ヴィンチ
アガサ・クリスティ
チャールズ・チャップリン
トーマス・エジソン
アルバート・アインシュタイン
その他元アメリカ大統領も数人

そうそうたる名前が出てきます。

日本は義務教育制度がありますので、ホームスクールの場合も小学校や中学校に在籍する必要があります。
学校の対応は様々ですが、とりあえず不登校と同じ扱いになるので卒業はできるようです。

その後は「高卒認定試験」を受けて合格すれば大学へ行くことも可能です。
学校に行かなくてもしっかり勉強して学力をつければいいということです。

アメリカで始まったホームスクールは本来家庭で親が教えるカリキュラムで皆横並びでいっせいに同じことをする学校カリキュラムとは違い個々の子供の能力に合わせて進めていくものです。

このカリキュラムを使うとアメリカでは勉強が好きで習得の早い子は何歳でも大学へ入学資格が取れたり、ゆっくり勉強したい子はそのペースに合わせて勉強を進めることができます。

ホームスクールは親のサポートが必須になります。しかし親が教えるのはなかなか大変ですよね。
そんなとき日本ではオンライン塾で自宅で学べます。親が教えられなくても、パソコンやスマホで勉強を教えてくれるんですね。

日本で担当講師によって家庭学習をサポートしてくれるサービスは、一人ひとりに合わせたサポートで、着実に学力が伸ばせるまさにホームスクールの形です。

いきなり海外で英語のホームスクールに通わすより、まずは日本で同じようなサービスを受けてみるのもいいのではないでしょうか。

日本で受けられる「Home School+」の詳細はこちら

以上が通常のホームスクールですが、マレーシアのホームスクールはまた少々やり方が違います。
以下では次女が通ったマレーシアのホームスクールについて解説します。

マレーシアのホームスクールについて

マレーシア ホームスクール

マレーシアのホームスクールでは、アメリカ留学のためのSAT、イギリスやオーストラリアなどへ留学できるIGCSEを教えています。

マレーシアの次女が通ったホームスクールはアメリカのカリキュラムを取り入れた学校です。

マレーシアでは普通の学校のように始業時間、終了時間が決まっていて運動会や学芸会のような行事もあります。ただ勉強は個々の机に座って自分のペースで進め、わからないところは先生に聞くというシステムです。

同じ教室で勉強していますがみんなやっていることはバラバラです。

ホームスクールで使っていた教材

次女の学校で使っている教材はアメリカのACEという機関が出しているものです。

ホームスクール テキスト
最終的に目指すのが日本の高卒認定試験と同じアメリカの「SAT」という試験。
この点数で大学に行くことも可能です。

ホームスクール テキスト

ただしSATはアメリカ系の大学が取り入れているもので、イギリス連邦国のマレーシアは認めている大学がとても少なく、マレーシアでは進学先が限られます。(SATを認めている国へ留学する場合は問題ありません。行きたい国や行きたい大学がSATを認めているか調べた方がいいですよ!

ホームスクールのカリキュラムとVISAについて

ホームスクールでは、SATとIGCSEの両方に対応しているところもあります。

ホームスクールは自分で勉強する内容が決められるので、臨機応変に対応できます。

ただしマレーシアのようにホームスクールでも学校に任せる場合は、その学校で何を教えられるのか前もってよく調べた方がいいですね。

次女のホームスクールはSATがメインですが、マレーシアの大学に進学したい生徒が増えてきたのでIGCSEをはじめました。しかし教えられる科目は少なく足りない科目は自分で勉強するか塾に通わなければいけません。

他のホームスクールではIGCSEをメインにしているところもあります。

マレーシアでホームスクールを考えているお父さんお母さんは、学校が何を教えているかよく確認してから入学した方がいいですよ。

またホームスクールは教育省の認可を受けていないため学生ビザがとれません。

日本人がマレーシアのホームスクールに入るビザは2つです。

  • 観光ビザ (90日の短期のみ)
  • MM2Hビザ

観光ビザはホリデープログラムなど短期コースに通えます。

3か月以上の長期でホームスクールへ通わせたい場合は、MM2Hビザが必要になります。
(*ただしマレーシアのMM2Hビザは条件がとても厳しくなりました。)

ホームスクールのメリットとデメリット

ホームスクール メリット

うちの次女はホームスクールに入ってよかったと思っていますが、ホームスクールはやはりまだ特別な教育法です。

メリットだけでなくデメリットも感じるので、それをご紹介します。

ホームスクールのメリット

・自分のペースで勉強できる。
・自分の意思で勉強するようになる
・勉強内容を選択できる

うちの次女はホームスクールに行って英語が格段に伸びました。
また基本自分で勉強するスタイルなので、自立心が芽生えたように思います。

ホームスクールの学校は基本個人で勉強し、分からない場合友達に聞く、それでも分からない場合は先生に聞くというスタイルです。

年齢が高くなると教える立場になるためか、末っ子の甘えっこでしたがかなりしっかりしてきて性格も変わり、活発になんにでも挑戦するようになりました。

にいな
にいな

次女にとってこの学校の選択は間違っていなかったと思いますが、全ての人におすすめする訳ではありません。

ホームスクールのデメリット

・ホームスクールという制度を認めていない国が多い。(日本も認めていない国です)
・個人ペースなので自分で勉強しようと思わない子はいくらでも怠けられる。
・マレーシアではホームスクールは学生ビザがおりない。

また次女のホームスクールはクリスチャンが主体なのでACEの教科書もクリスチャンに関する内容になっています。クリスチャンでない人は抵抗があるかもしれません。

これは学校により異なりますので、入学前によく調べてください。

また日本で問題になっている社会性についてはマレーシアのホームスクールは学校形式になっているので問題ありません。

日本ではスポーツ系の習い事や趣味のサークルなどに入れる、親が積極的に周りと接して複数家族で出かけたりする機会を増やすことで、周りと関わることを学べるのではないでしょうか。

学校だけが社会性を学べる場ではないと思います。

先にも書きましたがマレーシアではホームスクールでは学生ビザがもらえません。
親がMM2Hビザを取得すると子供を付帯できるのでそれで通うことになります。

ただ日本人がマレーシアのホームスクールに通うのは、夏休みや春休みを利用して短期留学するのが一番現実的かもしれませんね。

なんとかビザを取得して、マレーシアのホームスクールから進学を考えている人は、以下の点によく注意してください。

SATを勉強する場合、マレーシアの専門学校、短大、大学に進学するのは難しいのでマレーシアで進学しようと思う場合は、別にIGCSEを受ける必要があります。

またオーストラリアへ進学する場合も、IGCSEの証明を求められました。

娘が進学を考えていたオーストラリアの専門学校から来た返事です。

Please be advised that we are unable to accept the student’s Year 10 and Year 11 result as equivalent to meet the entry requirement of the applied course, student will need to provide IGCSE result to meet the academic entry requirement.

送付頂いた10年生、11年生終了証明はご希望のコースの申請条件を満たすことができませんでした。(ホームスクールはマレーシア教育省の認可を受けていないためだと思われます)そのためIGCSEの証明が必要です。

という事で引き続きIGCSEを勉強しました。年2回しか試験がないIGCSEなので進学が1年延びてしまいました。
もしかするとSATを受けていたら早く進学できたかも…

【ホームスクールとは】マレーシアで次女が通うホームスクールメリット・デメリットは?のまとめ

オンライン英会話 ネイティブ講師

今回は次女が通ったホームスクールについてご紹介しました。

マレーシアは学校選びの選択肢がとても多く、うちの場合3人の子供たちはそれぞれ違う教育を受けています。

誰が一番成功するのかはまだ分かませんが(笑)、選択肢が多いと子供の性格、周りの環境、本人の意思などさまざまなことを考慮して学校を選べます。

にいな
にいな

ホームスクールだからいい、ホームスクールだから悪いというのではなく、ホームスクールは通常の学校とはスタイルが違うという事を把握し、それがお子さんに合うか合わないかですね。

海外の学校へ通わせる場合一番大切なのが英語の準備です。幼稚園児ならいいでしょうが、小学生以上になって英語が全く話せないのに海外の学校へいきなり入れるのはお子さんが可哀そうです。日本である程度英語の準備をするために年齢別のおすすめ学習法をまとめました。ぜひすぐにでも英語の準備をはじめてあげてくださいね!
子供向けオンライン英会話おすすめ5選を比較してランキングで紹介

ホームスクールのQ&A

マレーシア ホームスクール

お問い合わせに質問をいただきました。
ほかの方の参考になるかもしれないので、質問者様の了承を得てここで紹介させて頂きます。

質問:
こんにちは。ブログ拝見いたしましてメッセージを送らせてもらいました。ホームスクールに通われたお子さんの学校のことに興味がございます。マレーシアではホームスクールが選択肢の一つとして認知されていると伺っておりますが学校の数は結構あるのでしょうか。インターネットでいろいろと検索をしましてもなかなかよくわからず、もしご存じでしたら教えていただけたらとてもうれしいです。よろしくお願い申し上げます。

回答:

ブログを訪問頂き誠にありがとうございます。

ホームスクールに興味をお持ちという事ですが、私の住むペナン島で知る限り人気のホームスクールは3校ほどあります。

http://pinanglearningcenter.com/
https://www.lighthouseacademypenang.com/
https://esolhomeschooling.com/

また噂では他にもちらほら聞いておりますが、実際に運営されているか
まだ存続しているか定かではありません。

ホームスクールは教育省の認可を受けておらず誰でも開校できるようです。
そのため少人数で開いている人もいます。

現地でのホームスクールの位置付けは「ホームスクールに通っている」というと
みんな「あっそうなの」とういう感じです。
私立の学校のひとつとでも思っているようで、ホームスクールがどんなところなのかはよく分かっていない人が多いです(^^;)

これからもお役に立てる情報をお届けさせていただきたいと思っておりますので、引き続きブログ応援頂ければ嬉しいです。

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