マレーシアマイセカンドホームのビザ MM2Hはマレーシア政府が推進している外国人がマレーシアで長期滞在するためのビザです。
マレーシアのビザ MM2Hは10年間もらえるので、一度取ると10年間はマレーシアに住むことが出来ます。そして10年後には更新ができます。
MM2Hビザを取ってもずっとマレーシアに住む必要はなく、何度でも出入国することが出来ます。
2009年1月からMM2Hビザの申請は個人でも申請することが出来るようになりました。
しかし書類を揃えたり、移民局に出かけたりとかなり面倒なためほとんどの方はMM2Hのライセンスがある代理店を通して申請しています。

私も少しそのお手伝いをしていますが、途中までやったけどやはりお願いしますという方が何組かいらっしゃいます。
そんなMM2Hを申請するための条件や必要な書類をこちらで説明しています。
申請をエージェントに頼んでも書類は自分で揃えないといけないので、MM2Hを検討されている方は参考にして下さい。
マレーシアのビザ MM2Hを申請するための条件
マレーシアのビザ MM2Hを取るのはそれほど難しくありませんが、いくつかの条件があります。
条件は50歳未満と50歳以上で若干変わってきます。
そしてこの条件がこれから厳しくなるともいわれています。
2019年8月時点の条件はこちらです。
*2020年7月:修正・追記しました。
申請者が50歳未満の場合:
- 50万リンギット(約1,400万円)以上の流動資産がある人 *預金残高証明など
- 毎月1万リンギット(約28万円)以上の収入がある人 *給与や配当金など
*(2020年7月追記:50歳未満の方は家賃収入を加算することはできません)
申請者が50歳以上の場合:
- 35万リンギット(約980万円)以上の流動資産がある人 *預金残高証明など
- 毎月1万リンギット(約28万円)以上の収入がある人 *給与、年金、配当金、家賃収入など
流動資産は銀行の残高証明などが必要です。
*(2020年7月追記:資産証明・収入証明は夫婦合算できますが、メインの方が70%以上を占めるのが条件です。)
マレーシアのビザ MM2Hを申請するのに必要な書類
マレーシアのビザ MM2Hビザはまず必要書類を提出し受理されるとそこから審査待ちになります。
審査にかかる期間は3か月から6か月ほどといわれていますが、場合によっては1年近くかかる場合もあります。
審査が通ると仮承認レターが発行され、本申請を受けます。
最初のステップ 仮承認レターを取るため書類提出
- パスポート全ページのカラーコピー
- パスポートサイズの写真4枚 (背景青色)
- 申請者の経歴書(英文 公証役場での承認要)
- 戸籍謄本(英文 公証役場での承認要)
- MM2H申請用紙
- 健康に関する自己申告書
- MM2Hビザを申請したい理由を書いた英文手紙
- 日本の銀行の残高証明書直近3ヶ月分 原本/英語
- 提出する銀行残高証明書の口座開示同意書
- 収入証明(給料):直近3ヶ月の給与明細とその給料振り込みされた銀行通帳のコピー 原本/英語
- 収入証明(年金):年金支給証明と直近3回分の年金が振り込みされた銀行通帳のコピー 原本/英語
- IM12フォーム
- マレーシア人による身元保証書
- 無犯罪証明書
証明書の原本が英語以外の場合資格を持つ翻訳者の英訳が必要です。
前書類が受理されると3~6ヶ月ぐらいで仮承認レターが取得できます。
*2018年11月にMM2H審査期間が停止され仮承認レターが出るのに1年近くかかったケースがありました。
*2020年7月MM2H申請部署が変更されるため申請が一時ストップしています。
ステップ2 仮承認レターが届いたらマレーシアのビザ MM2H本申請
MM2Hの定期口座を作ります。ここで預けたお金は原則MM2Hを解約するまで引き出すことはできません。
利息は普通の定期口座と同じようにもらえます。(2020年2月追記:今の時点で約2.9%)
- マレーシアで銀行口座の開設
- マレーシアで定期預金に入金
50歳未満の場合: 30万リンギット (約840万円)
50歳以上の場合: 15万リンギット (約420万円)
マレーシアの医療保険に加入(60歳未満のみ) 医療保険証明書の提出
マレーシアで健康診断 健康診断書を提出
銀行証明、医療保険証明書、健康診断書とビザ代(1年間RM90xパスポートの有効期限まで)と
JP(Journey Performed)ビザ代金RM500を支払います。
以上が完了するとマレーシアのビザ マレーシアマイセカンドホーム(MM2H)が取得できます!
ビザを取るとパスポートにビザのシールが貼られます。
これで10年間マレーシアに住むことが出来ますし,住まなくても何度でも出たり入ったりができます。
MM2Hビザは配偶者と21歳未満の未婚の子供、メイン申請者の60歳以上の両親を同行させることが出来ます。
ただ申請の条件、必要な書類、ビザ取得までの時間は不定期に変更されます。
申請するには多少面倒なこともありますが一度取ってしまえば10年間使えるというのが魅力です。
長期滞在や海外移住を考えている人はぜひ挑戦してみて下さい!
MM2Hビザの特典や条件はじわじわと厳しくなってきています。
マレーシアのビザ取得を考えている人は早めに決断した方がいいですよ。
追記:RM1(1リンギット)=28円で試算 ※為替レートによって変動します
MM2Hの申請が却下される
2020年7月の情報でMM2Hの新規申請で多くのケースが却下されているそうです。
却下の理由が明らかにされていないのでどう対処してよいか分かりませんが、考えられるのは資産証明や収入の額ではないかという事です。
資産や収入の条件はこちらとご案内しましたが、この額は多ければ多いほど安心材料となるようです。
申請者が50歳未満の場合:
- 50万リンギット(約1,400万円)以上の流動資産がある人 *預金残高証明など
- 毎月1万リンギット(約28万円)以上の収入がある人 *給与や配当金など
*(2020年7月追記:50歳未満の方は家賃収入を加算することはできません)
申請者が50歳以上の場合:
- 35万リンギット(約980万円)以上の流動資産がある人 *預金残高証明など
- 毎月1万リンギット(約28万円)以上の収入がある人 *給与、年金、配当金、家賃収入など
MM2Hビザでできること
MM2Hビザでどんなことができるのでしょうか?
- 90日以上マレーシアに住める
- 銀行口座が開ける
- 子供が学校へ通える
マレーシアは観光ビザで90日間滞在することができます。
90日以上住みたい場合はやはり別のビザが必要になります。
マレーシアへ移住して長期滞在したいと思うとやはりMM2Hビザが必要になります。
マレーシアが移住で人気の理由はこちらの記事で紹介しています。
【マレーシア移住】親子留学もおすすめ生活しやすい理由やビザ、教育について
またMM2Hビザがあると銀行口座を開くことができます。
資産分散してリスクを減らすのにおすすめです!
海外で子供を学校に入れるためには学生ビザが必要です。
マレーシアの場合子供が学生ビザを取っても保護者ビザはお母さんにしか出ません。
お父さんも一緒に移住したいのに…となった場合やはりMM2Hビザが必要です。
MM2Hビザは基本就労はできませんが、他の国に長年住めるビザを比較的ゆるい条件で取得できる特別なビザです。

海外移住に興味がある方はマレーシアのMM2Hビザがとてもおすすめですよ!
マレーシアについてもっと知りたいという方はこちらのマレーシア基本情報の紹介記事をどうぞ。