マレーシアで生まれ育った長男は幼稚園から高校卒業までマレーシアの中国語の学校へ通いました。そんな彼ですがやはり一番得意なのは英語です。
中国語の学校へ通いながら英語が得意になった彼の体験をご紹介します。
多民族国家のマレーシアはそれぞれの言語の学校やインターナショナルスクール、ホームスクールなどたくさんの学校があり、うちの3人の子供たちはそれぞれ違うタイプの学校へ通いました。
なぜ彼だけ中国語を続けたかといえば、「彼の中国語がずば抜けて素晴らしいから」というわけではなく、我が家の家計の事情と、彼の順応力の高さだったからでしょうか。
そんな息子の幼稚園から大学までと、彼が1年行ったオーストラリアのワーキングホリデーについて紹介させて頂きます。
マレーシアで子育てする方やマレーシアへ中国語留学を考えている方の参考にして頂けたら嬉しいです。
幼稚園、小学校から大学まで中国語の学校へ
長男は幼稚園から中華系で、そのまま高校まで中国語の学校へ通いました。小学校は姉や妹同じ近所の公立中華系小学校です。
中華系の幼稚園は年少から漢字の練習がはじまります。日本人の子も入ることができるので地元の子供たちと過ごす貴重な体験となるでしょう。
日本人は小学校になると日本人学校かインターナショナルスクールに通う子がほとんどですが、知り合いで数人中国語の学校へ通っていたお子さんがいました。公立の学校で留学生を受け入れるところは少ないですが、不可能ではないので興味がある人は学校と交渉してみてください。
うちの長男はその後私立の中学、高校に入りました。私立なので留学生も入れます。ただ中学になってから入るので中国語はある程度できないとついていくとができません。
また私立の中国語の学校はほとんどが小学校と違い簡体字ではなく、繁体字を勉強します。
繁体字は中国や台湾で使われている旧字体なので、小学校で勉強したより難しい中国語を勉強しなおさないといけません。そして高校で受ける最終テストは中国、台湾で実施されているUECというテストです。
大学はこのUECの成績で入ります。
イギリス系のインターナショナルスクールで受ける最終テストはイギリスの義務教育テストのIGCSEです。両方とも同じように高校卒業というイメージですが実はIGCSEとUECには大きな違いがあります。
IGCSEとUECの違い
IGCSEはイギリスの試験ですがそのまますぐに大学へ入ることはできません。
大学へ入るにはもう一年大学準備コースが必要です。
大学準備コースはいくつか種類がありますがそれについてはこちらで詳しく説明しています。
【オーストラリア留学したい人へ】必要な資格、IELTSやIGCSEについて
一方UECはこの大学準備コースと同じレベルになるため、UECの成績で大学へ行くことができます。
日本の高校卒業資格もUECと同じです。

息子はUECの成績でマレーシアの大学へ入学しました。
中国語を勉強するメリット
正直中国語を勉強するメリットをそれほど感じているわけではありませんでした。一番のメリットは英語のインターナショナルスクールより授業がはるかに安いということでしょうか。
そしてUECは大学準備コースなしで大学に進めるというのは大きなメリットです。
中国語の学校ですが高校になると選択制で英語の科目が増えます。英語が得意な子はここからぐっと成績が上がることがあります。中国語と英語で勉強すれば将来いろいろな国で活躍できる可能性が広がりますね。
大学入学に必要な英語の資格IELTS
マレーシアの大学に入学するための各国の試験はこちらです。
日本:高校卒業資格 アメリカ:SAT イギリス:Aレベル 台湾:UEC マレーシア:STPM |
多少レベルは違いますが、これらの試験をパスして大学に進学します。
ただ英語でない日本の高校卒業資格やUECは英語の資格を取る必要があります。息子の大学から求められたのはIELTS6点以上でした。(大学や専攻により基準は異なります)
息子はIELTS7.5点で無事に大学に入ることができました。中国語の学校で勉強しても、マレーシアの共通語は英語で小さい頃から英語のテレビを見て英語の音楽を聴いて育つと英語が身に付きます。
マレーシアの子育ては本当に言葉の環境に恵まれていると感じます。
【マレーシアの学校】 マレーシアで中国語の学校に行くと英語はどうなるの?のまとめ
マレーシアで中国語の学校へ通った場合の英語力について息子の体験を書きました。マレーシアで中国語も英語も習わせたいと考えている方の参考にしていただけましたでしょうか。
おまけ情報ですが息子は大学へ入る前に1年間オーストラリアへワーキングホリデーに行きました。
日本のラーメン店で日本人スタッフと一緒に働いた彼は1年後日本語がかなり上手くなっていました!
時給の高いオーストラリアなので大学資金もかなり貯めてきました!
UEC試験から1年のブランクがあきましたが大学入試に全く問題はありませんでしたので、マレーシアからワーキングホリデーという経験もできますよ。
マレーシアでお子さんに教育を受けさせたいと思った方はこちらの記事を参考にしてください。
【マレーシア移住】親子留学もおすすめ生活しやすい理由やビザ、教育について
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