海外に住んでいると子供の日本語学習は常に気になるところです。
日本人学校へ子供を入れる場合はいいですが、私のように国際結婚をして現地の学校に子供を入れた場合どうしても日本語が弱くなってしまいます。
母親や父親が日本人だから海外にいても日本語は当然話せるようになるというのも大きな間違いです。
海外で特に現地校やインターナショナルスクールに子供を通わせている(通わせる予定)のご家族は、子供に日本語を話させたいと思ったら家庭でしっかり日本語のサポートが必要です。
私は国際結婚し海外で3人の子供を育てました。残念ながらうちには日本語をネイティブのように話せる子供はいません。そんな自分の失敗経験から海外でできる日本語の教育を考えてみました。
海外でできる日本語教育は日本人学校へ通うか現地校の場合日本語の補習校に通うというのがあります。
でもせっかく海外にいるので日本人学校より現地校に通わせたいという場合や、日本人学校がない、または日本語の補習校がないことも。
そんなとき使いたいのが、今の時代一番便利なインターネットを使ったオンライン学習!
どんなオンライン学習がおすすめか調べてみましたので海外在住で日本語学習に迷っているお父さん、お母さんの参考にしていただけると嬉しいです。
おすすめのオンライン学習
日本人学校や日本語補習校がない場合、子供の日本語学習はとても困難になります。
そういう時は海外でも日本の子供たちと同じように塾に通うイメージでオンライン学習を利用するのがおすすめです。
うちの子供のときはまだ通信教育しかなく、海外までテキストを送ってもらい、国語や算数など問題を解いて郵送し添削して返送してもらっていました。子育て中に何度も郵便局へ通うのは子供のためとはいえ結構大変でした。
今はパソコンやタブレットを利用して簡単に学べるのでとても便利だと思います。
オンライン学習のサービスをご紹介
海外で子供に日本と同じ日本語教育を受けさせられるオンライン学習の代表的なものをご紹介します。
家庭での日本語のサポート 我が家の失敗談
私は自分が日本語で話しかけていれば子供は自然と日本語を覚えて日本語と英語のバイリンガルになるだろうと思っていました。
でもそんなことはありませんでした…(涙)
うちの子はバイリンガルはバイリンガルでも英語と中国語のバイリンガル。日本語はあまり得意ではありません。
私は日本語を使っていたのに子供たちが日本語が得意でない理由をあげてみます。
・私が日本語と英語を混ぜて会話してしまった。
・現地校とインターナショナルスクールに通った。
・日本語の補習校がなかった。(今はできました)
・家庭で日本語のサポートをしなかった。
日本語と英語、中国語などバイリンガルにするためには家庭で親がしっかり日本語のサポートをするのが最重要です。
特に海外に住んで現地校に通っていると、日本語を使うのは日本人の親だけになります。
日本人のお父さんやお母さんは家庭で子供と話すとき、日本語オンリーにするのが日本語ともう一つの言語のバイリンガルには大切ですね。
子供との会話 良くない例

ママ 今日学校で先生に「Why did you do that?」って叱られたよ。

どうしてそんなこと言われたの?
一見普通の会話に見えますが、どうして良くないのでしょうか?
日本語オンリーで育てるにはどうしたらいいのでしょうか。
子供との会話 日本語オンリーの例

ママ 今日学校で先生に「Why did you do that?」って叱られたよ。

え?先生になんて叱られたの?

先生に「どうしてそんなことしたの?」って叱られたの。

どうしてそんなこと言われたの?
子供が英語で言った言葉は必ず日本語にして言わせるのです。
英語の言葉をそのまま親が聞き流すと、子供は英語と日本語が混ざっていることに気づかず、それが普通なんだと思ってしまうからです。
これって当たり前のようで意外と難しいんですよね。
親が英語ができる家庭ほどこれは難しくなるので、しっかり心がげて下さいね。
海外で子供の日本語学習ならオンライン学習がおすすめのまとめ
いかがですか?海外では親が子供の日本語のサポートをしっかりしてあげることがとても大切です。
ここができるかどうかで子供の日本語力は大きく変わってくると思います。
実際うちの子供の場合、長女は通信教育でこの国語の勉強を小学生2年までしただけで今でも簡単な日本語のラインのやり取りができます。
長女の日本語についてはこちらの記事で少し触れています。
【マレーシアの学校】インターナショナルスクールからオーストラリアへ行った方法
しかし通信教育をしなかった下2人の子供は日本語の読み書きが全くできません。
した2人の記事はこちらに書きました。
【マレーシアの学校】 マレーシアで中国語の学校に行くと英語はどうなるの?
【ホームスクールとは】マレーシアで次女が通うホームスクールメリット・デメリットは?

本人の興味次第というのもありますが、うちの子の日本語力の差はこの小さい頃の私の日本語サポートの違いが大きいと感じています。
そしてインターネット学習の中で私の個人的なおすすめは「スタディサプリ」です。
ここは大手のリクルートが提供しているサービスなので講師の質がかなり高いです。
また教材は受験に備えた出題ポイントがしっかり押さえてあるので、無駄なく勉強できそうです。
「e点ネット塾」も塾っぽくておすすめ。
e点ネット塾は問題をパソコンからプリントアウトして紙で解く勉強法です。
オンライン学習だけど塾で勉強しているように机に向かってできるのがいいと思います。
まあ好みがあるので、新しい方式でタブレットを利用したり、パソコンで問題を解くのが分かりやすい子もいると思うので、そろぞれの家庭に合ったインターネット学習を見つけて下さいね。
繰り返しますが海外に住んでいるから子供は自然とバイリンガルになるという訳ではありません。
日本人の親だから自然に日本語が話せるようになる訳ではないし、海外でも日本語学校に通っていれば自然に英語が話せるようになる訳ではありません。
日本語と英語などの現地語の両方を身に付けて欲しい場合は家庭で親がしっかり言葉のサポートをしてあげないと子供は学校の言葉に一番影響を受けます。
うちのように現地の学校へ通わせる場合は家庭でしっかり日本語のサポートをしてあげることは必須です。とにかく便利なツールを使って子供に日本語学習をさせることです!
スタサプは無料体験があるのでまずはお子さんに合うかお試しからですね!
スタサプ

うちの子の時にこんなのがあれば日本語もう少しましだったかもしれないのに…
日本語の補習校とは
最後に日本語の補習校についてちょっと追記させて頂きます。
子供を日本語学校へ通わせない場合、海外には日本語補習校がある地域もあります。
日本語補習校はだいたい週に1度集まって日本語で算数や国語などを教えてくれます。
教科書は日本の義務教育で使用しているのを使うことが多く、この教科書は日本国大使館や日本国領事館から無料でもらえます。
海外に移住したら、まず管轄の日本国大使館や日本国総領事館に在留届けを提出します。
そうすると日本国籍を保持(重国籍,国籍留保者を含む)している義務教育対象の子供がいる場合下記のようなメールが届きます。
当館では当館管轄地域内在住日本人子女の希望者に対し,教科書の配布を行っています。
年2回(4月頃と9月頃)の申し込み時期に受付,外務省を通じて海外子女教育財団より送付を受けたものを、窓口にて直接配布、もしくは郵送(※注)しています。
なお,後述する申し込み期間内にお申し込みいただいていない方には,教科書の無償配布は致しかねますのでご注意ください。
(注:郵送は有料です。また、当地の郵便事情により紛失・毀損の可能性があります。その場合,再送できませんので予めご承知おきください
メールに書かれている必要な手続きをすれば海外に住んでいても教科書をもらうことができます。
*条件は各国、制度によって変わりますので、詳細はお住いの日本国大使館や日本国総領事館でお確かめください。
海外に住んで、インターナショナルスクールや現地校に子供を通わせているお母さんにとって、補習校は他の日本人のお母さんたちと情報交換できるありがたい場所でもあります。
補習校では日本語の宿題も出るので、家庭で子供と日本語を勉強するいいチャンスです。
ただ海外の補習校は任意で通う所なので、お母さんが頑張らないと日本語の授業についていけず脱落する可能性も出てきます。

やはり複数言語の子育ては家庭での親のサポートが一番重要だということですね!
ただ補習校がある地域ばかりとは限りませんし、補習校があっても週に1度通うだけでは日本語ペラペラという訳にはいきません。
海外での子供の日本語は家庭で親がどれだけ日本語に触れ合うかが大きなカギとなります。
親も覚悟を決めて必死で子供のサポートをしてあげて下さいね!