オーストラリアの大学に行きたい。でも留学費用が高いと聞いたけど実際いくらぐらいかかるの?
娘がオーストラリアの大学を2019年に卒業したので、その時の経験をシェアします。
オーストラリアへ留学させようと決めたときもちろん大学の留学費用もある程度は把握していました。
オーストラリアの大学の学費がおそろしく高いということも納得していたつもりでした。
うちの子供はファウンデーションコース(大学準備コース)で授業料全額免除をもらったので思い切ってオーストラリアの大学へ留学させました。きっと大学の学費もなんとかなるとタカをくくっていたのかもしれません。
オーストラリアで奨学金(授業料免除)をもらったときの記事はこちら。
【承認メール付き】オーストラリア留学で返済不要の奨学金をもらうには



しかし大学の学費はどうにもなりませんでした…
ここでは留学費用がいくら掛かったのか、生活費はいくらかを実際の画像付きでご紹介します。
オーストラリアの大学を考えている方は是非参考にして下さい。
【オーストラリア大学の留学費用】支払いは半年ごと
オーストラリアのアデレードにある南オーストラリア大学から入学許可書が届きました。
これが受け取ったときの実際の入学許可書です。
娘のコースは「Bachelor of Physiotherapy(理学療法士科」 です。
定員があり入学の難しい学部の一つなので、入学が決まったときは嬉しかったです。
でもこの後に記載されている学費を見て血の気が引きました…
こちらは先ほどのページと一緒に送られてきたものです。
半年分の授業料 $16,000! 1年で$32,000!!!
為替73円で計算すると約234万円!!!
日本の市立大学の理科系の平均が1年間150万円ほどということなので、それよりはるかに高い学費です!
その他にこれぐらい留学費用が掛かりますよという参考が記載されています。
合計:$21,000-$22,000 (約153万円ー160万円) |
ざっと見積もって1年間400万円弱は必要になるという計算です。
わが子の場合はフィジオセラピーで医療系なので高いようですが、それにしても高すぎます。
なんとか大学も奨学金をとってもらいたいとひたすら願っていましたが、結局普通に卒業しました(泣)
オーストラリア大学の奨学金
オーストラリアの大学では奨学金を出している学校もあります。
しかし準備コースのように100%授業料免除の奨学金はなく、よくて30%ほどです。
わが子が通っていた準備コース提携のパースにあるカーティン大学はこの奨学金制度があります。
実際わが子が通った南オーストラリア大学は奨学金制度がありませんでした。
しかし学費はほぼ同じでした。
オーストラリアで大学に行く場合奨学金も大切ですが、学費をよく比べて検討した方がいいと思います。
また日本人なら独立行政法人 日本学生支援機構(JASSO)で奨学金制度が実施されています。
留学するお金がなくてもあきらめないで下さいね。

オーストラリア大学の高い留学費用を助けるアルバイト
高いオーストラリアの大学の学費で精一杯の親をもった留学生はアルバイトで生活費を稼ぎます。
オーストラリアの大学留学で救いなのは学生ビザでアルバイトが許されていることです。
これがアメリカやカナダなどへ行くとアルバイトは出来ません。
休暇中は時間制限なしで就労ができる
学費のためにバイトに明け暮れなければいけない、そんなことがないようしっかり計画を立てることが重要です!
学生ビザは一定の出席率(各タームの80%)をクリアすることが条件なので、働いてばかりで学校に行かないと学校から移民局に通達され、学生ビザがキャンセルされます。
物価の高いオーストラリアではアルバイトの時給も高く法定最低時給は$17.70(約1,300円)。
慣れてきたり、土日に働くと時給が上がります。
娘の場合は大学3年生でフィジオセラピストアシスタントのバイトが見つかりこちらの時給はなんと$45(約3,300円)でした。
卒業条件の厳しいオーストラリアで大学とバイトの両立はかなり大変です。
「親がお金を出せないからバイトして単位を落とした」
「バイトのせいで卒業できなかった」
なんて「他の人のせいにして言い訳する」ぐらいなら、学費の安い日本や他の国を探した方がいいと思います!
オーストラリア留学は費用が高いけどメリットがあります
なぜ高い学費を出してまでオーストラリアの大学へ留学したいのか。
オーストラリア留学のメリットは何でしょうか。
オーストラリアへ留学のメリットとしてよく言われるのがこの5つ
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オーストラリア大学の留学で一番のメリットはビザのメリットだと思います。
もちろんデメリットもありますので、メリットやデメリットについてはこちらの記事で書いています。
【オーストラリア大学の体験談】オーストラリア留学のメリット・デメリット
卒業生ビザがある
オーストラリアの大学を卒業すると18か月~4年間働くことができる卒業生ビザが申請できます。
卒業してからこのビザを取得するとそのままオーストラリアに住むことができ、就職して働くことが出来ます。
卒業生ビザがあれば、その間にスポンサーをくれる会社を探し就労ビザを取ったり、永住権を申請することが可能になります。
卒業生ビザがない国では在学中に就労ビザをくれる会社を探さないといけません。
就労ビザは条件が厳しく、企業側もお金と手間がかかります。
新卒者に就労ビザを出してまで雇ってくれる会社を探すのは容易ではありません。
イギリスの大学を出て就職が見つからず泣く泣く帰ってきた人もいます。
卒業生ビザを取得して就職すればその間に経験を積むことができるので、会社の役に立てば就労ビザも考えてもらえます。
そして卒業生ビザの間にもう一つできることがあります!
永住権が申請できる
現在オーストラリアの永住権を申請できるのは以下の人です。
- オーストラリア人と結婚した人
- オーストラリアへ投資している人
- 会社からスポンサーをもらった人
- 州からスポンサーをもらった人
- 特殊スキルが’ある人
永住権はどこの国でも条件がとても厳しくハードルが高いです。
その中でも暮らしやすく、給料が高く、オーストラリア国民と同じ福祉が受けられるオーストラリアの永住権は人気が高く、申請者が増えて条件が厳しくなっています。
2.のオーストラリアへ投資して永住権を申請する場合はオーストラリアで最低$150万(約1億1千万円)以上の投資活動を最低3年以上続けなければいけません。
しかも申請条件なので投資したから必ず永住権がもらえる訳ではありません。
大学を卒業して永住権を申請する場合、3,4,5が可能性として出てきます。
オーストラリアの永住権はポイント制です。さまざまな条件でポイントを増やし永住権を取得します。
そこで大学を卒業すると学歴ポイントが付いたり、卒業して就職すれば職歴ポイントがもらえます。
オーストラリア永住権を考えている人はこのポイントを増やすために高いお金を出してエージェントや弁護士に相談しています。
高い学費も永住権を取る費用と考えるとかなりお得です。
しかも大学を卒業すれば資格も取れてスキルアップできるなら断然いいのではないでしょうか。
オーストラリアはオーストラリア人の生徒は義務教育もただ、高等教育も政府がかなり負担してくれるので学生の学費負担は30%弱ですむようです。
永住権を取ればオーストラリア人と同じ学費になります。



オーストラリアで大学を卒業し永住権を取ってから大学院に進めば学費はかなり安くなりますよ!
永住権ってそんなに大事なの?
日本に住んでいるとそれほど他の国の永住権が欲しいとは思わないかもしれませんが、発展途上国だとこの先進国の永住権は魅力です。
必死に働いても自国のお金が弱いと、海外へ行くと高くてやってられません。
その逆に先進国で働いてそのお金を自国に持ってくると優雅な生活が可能です。
今の日本も何があるかわかりません。
震災や通貨危機、経済破綻なんてことが起こったときいざ海外に住もうと思ってもほとんどの国では観光ビザしかもらえません。
観光ビザは30日や長くても90日ほど。そうなると数ヶ月で日本に戻らないといけないのです。
今の世の中たくさんの選択肢を持つことは大切なことではないでしょうか。
そんな時オーストラリア大学留学は大きく役に立つと思います。
オーストラリア留学についてこちらの記事でさらに詳しく書いていますので、興味のある方はぜひ参考にしてください。